ひとくちチョイ見せ・6(9/4/15)

(本日配信された本編ではMal’Ganis編もありますが、チョイ見せ版ではJaraxxus編のみとします)


■ Wilfred FizzlebangとJaraxxus 〜 哀れな召喚者と強力な悪魔卿

Jaraxxus(ジャラクサス)は元々世界観のお話ではまったく登場せず、前回でもお話しましたがArgent Tournamentのレイド(WoWでの大規模コンテンツで、ジャラクサスが登場するWoW3.2当時は10人用と25人用がありました)のボスとして用意されただけのキャラクターです。
Wilfred Fizzlebang(ウィルフレッド・フィズルバング)も単純にネタキャラとしてこのために作られたキャラで、レイド入り口付近で「俺が冒険者の腕試しの悪魔を召喚するんだぜ!」とドヤ顔で豪語してます。

実際に冒険者がレイドに突入し、初戦のGormok the Impaler(串刺しのゴルモック)・Acidmaw/Dreadscale(アシッドマゥとドレッドスケール)・Icehowl(アイスハウル)の連戦を処理し、2戦目開始の合図を送るとウィルフレッドが颯爽と登場します。そして、Doomguard(ドゥームガード)を召喚すんぜ!と意気込みますが、実際に召喚するのは自分の手に負えないであろう、ドゥームガードからして数階級上の悪魔卿ジャラクサス。

召喚したジャラクサスに対し「お前はもう俺の意に縛られてるんだぞ、悪魔!」と言い放つも、ジャラクサスの紹介文でもある一言「取るに足らないノームめ、その傲慢さが汝の破滅の元となろうぞ!」と一緒にさくっと一撃でウィルフレッドを殺してしまいます。(前回紹介したYouTube動画でこの辺が紹介されているので、まだ未見の人は是非!)
そのウィルフレッドの死を見たティリオンが「勇者たちよ、その悪魔卿が悪魔領へのポータルを開く前に素早く駆逐してくれ!」と無茶ブリして、冒険者たち戦闘が始まります。

WoWでもこの戦闘の開始時には、みなさんもよく耳にしてるであろう
「汝が対峙するはジャラクサス、バーニング・リージョンのエレダール卿であるぞ!」
の叫びが場内にこだまします。
敵としてのジャラクサスは自分を強化し、炎の玉を投げ、電撃を飛ばし、冒険者の足元に火を灯し(戦略の一部としてこの火を部屋の外側に落とす事が必須でした)、冒険者の皮膚にも火をつけ(一定量ののHP回復魔法を施しこの火を消さないとレイド全員に大ダメージと言う回復陣泣かせのアビリティでした)、六手の女悪魔やInfernal(インファーナル、HSでも何かとおなじみになりつつであろう岩石の魔物)を召喚します。
ちなみにインファーナルを召喚するときの叫び声がジャラクサス化したWarlockのヒーローパワーである「INFERNO!(インフェルノ!)」です。
そして、冒険者に倒されたジャラクサスの最後の一言「他者が余の代わりを担うであろう。汝の世界は滅ぶ運命なのだ。」も、HSで降参した時の言葉「汝は勝ったが、汝の世界はまだ滅ぶ運命なのだ!」に継承されているのもにくい演出です。

あと、自分が召喚したジャラクサスに一撃死された事を踏まえると、ウィルフレッドの紹介文
「彼は何でも召喚できる。【恐ろしいドゥームガード※】さえも。
 ※彼は上手く行くと、かなりの自信を持っている。」
に含まれた皮肉が見えてきて面白いかと思います。

ひとくちチョイ見せ・5(8/21/15)

Argent Tournamentの開催者はアージェント十字軍(Argent Crusade)。これは元々スカージやバーニング・リージョンと戦っていた団体アージェントの夜明け(Argent Dawn)と一次大戦後にウーサーが設立に手伝ったパラディン集団であるシルバーハンド騎士団(Knights of the Silver Hand)がティリオン・フォードリング(Tirion Fordring)により合併してできた軍団です。そして十字軍の目的は、リッチキングの討伐であり、居城があるアイスクラウン地方の片隅に闘技場を建設しだし、世界中から猛者を呼び寄せトーナメントを開催する事になりました。

WoWでこのトーナメントが実装されたのはバージョン3.1。ウルデュアル実装の裏で、ひっそりとクエストコンテンツとして導入されたトーナメント。開催理由はティリオンが来場する冒険者にこう説明します:「戦える人を全員導入したら意味のない殺戮が起こってしまい、死んだ戦士は敵として蘇えり、アゼロスはアンデッドの脅威に立ち向かえなくなる。よって、侵攻は小さく強靭な部隊が必要だ。このトーナメントでは君たちの戦闘能力はノースレンドの屈強な力によって試され、アゼロス最強の戦士たちはこのゲームを通じて判明される。ここでの勝者はアイスクラウン城に攻め込む権利を得て、我々と悪に立ち向かい、アーサスを倒すであろう!」

トーナメントでの冒険者は1日1回受諾できるデイリークエストで十字軍の中での昇格や、各種族でのチャンピオンになるべく頑張ります。(ちなみに3.1〜3.2の期間限定で建設中のコロシアムの資材を調達するデイリークエストもあり、お手伝いしてるんだ感がありましたよ。)そして(冒険者の資材調達により)完成したコロシアムを利用する事になるのが、バージョン3.2〜Call of the Crusade(十字軍の呼び声)です。

バージョン3.2の公式予告動画、かっこいいですよ→https://youtu.be/q2ktWXdeh4Y

バージョン3.2の目玉はTrial of the Crusader(十字軍の試練)というコロシアムで勝ち進むトーナメント形式のレイドで、みんなおなじみJaraxxusやTGTで実装されるGormok、Acidmaw&Dreadscale、Icehowl、Fjola+Eydis、そしてAnub’arakが敵として登場します。

それに併設するコロシアムでのインスタンスダンジョンとしてTrial of the Champion(勝者の試練)もあり、そちらにはTGTで実装されるEadricやPaletressが冒険者の挑戦を待っています。

当時は雑魚戦闘がまったくないレイドやったー!という声もあったのですが、蓋を開けてみれば雑魚ドロップがない、休憩時間が減る、景色がほぼ変わらないからつまらない、との事で不評となり、今やTier9のセット装備を取りに行くかAchievement(実績)を取りに行くか、でしか足を踏み入れる人はほぼいなくなりました。

(見本はここまで、本編ではWoWスクリーンショットを交えたトーナメント会場の紹介もあります)