Uther Lightbringer

リアドリンをゲットした後もウーサーのが好きって人どれくらいいるんだろう?


 
■パラディンになるまで

〈ローダロン/Lordaeron〉出身の若きウーサーは一次大戦中はクレリックでした。
そして人間の都〈ストームウィンド/Stormwind〉がオークの手により陥落した時、ウーサーの師〈アロンサス・ファオル/Alonsus Faol〉はクレリック的な信仰は世界を救う力としては何か不足していると感じ、聖なる光の力と武力を兼ね備えた存在が必要だと提唱。
それによって世界初のパラディン騎士団である〈シルバーハンド騎士団/Knights of the Silver Hand〉を立ち上げることになり、ウーサーがメンバーとなるパラディン第一号及び騎士団長に任命されます。

 
■二次大戦と有望な弟子

二次大戦中のシルバーハンド騎士団はアライアンス側でホード軍相手に果敢に戦い、ウーサーは様々な戦局で活躍(WC2でもウーサーはヒーローユニットとして登場するレベル)。
〈オーグリム・ドゥームハンマー/Orgrim Doomhammer〉のローダロン侵略の時も(ある程度《グルダン/Gul’dan》の裏切りに助けられ)ホードに勝利したり、
移動中に〈アルタラック/Alterac〉地方の海賊に襲われ、この国家がアライアンスを裏切ったと暴いたり、
《ブラックロック山/Blackrock Spire》での決戦では〈アンデュイン・ロサール/Anduin Lothar〉の横で戦いました。
この決戦後にロサールの補佐官〈テュラリオン/Turalyon〉が「〈光をもたらす者/Lightbringer〉」なる通り名を付けたと言われていて、ウーサーはテュラリオンと一緒に〈闇のポータル/Dark Portal〉での最終決戦に参加しています。

二次大戦後はストームウィンドの大聖堂を拠点に怪我人を治癒したり、騎士団の新人を育成したり、巷の揉め事を解決などの治安の維持など、人々が安心して暮らせるように努力していました。
のちにローダロン王〈テレナス・メネシル/Terenas Menethil〉の息子〈アーサス・メネシル/Arthas Menethil〉の師となり、若き王子に光と歩む道や戦い方を教えます。
アーサスはウーサーを信頼し、家族のように接し、パラディンになった後もアーサスはウーサーの元で日々鍛錬していました。

 
■スカージの影、そして決別

のちに三次大戦となる不穏な動きがある中、ウーサーはアーサスが一緒に戦ってくれていることに誇りを感じていました。
〈ストランブラッド/Strahnbrad〉の戦いではウーサーが街を守る間、アーサスが軍を率いりオークの進軍を撃退したほど。

その後しばらくは戦いに参加しなかった騎士団ですが、〈ハースグレン/Hearthglen〉がスカージの攻撃を受けて危ない状態にある、とジェイナから聞きつけ、ウーサーはすぐに騎士団を動かします。
このスカージ軍がかなりの強さで、騎士団は辛勝。敵を圧倒できなかった事を恥じたアーサスは《マルガニス/Mal’Ganis》を討つべく〈ストラツホルム/Stratholme〉に向かいます(何故標的がスカージでなくマルガニスなのかはマルガニスの話を参照してね)。
そしてあのストラツホルムの悲劇が幕を開けます。
ウーサーはアーサスの一般市民惨殺には賛同できず、その場でアーサスはウーサーを反逆者と呼び、シルバーハンド騎士団の解散を命じます。

アーサスがノースレンドの侵攻を開始した後、ウーサーはこのアーサスの行動に対し彼の父テレナスに相談します。
二人は若き王子がハースグレンの戦いで感じたストレスによりアーサスが闇に堕ちたのかもしれないとの結論に達し、ローダロンに呼び戻します。
だが時すでに遅しで、戻ってきたアーサスは王の間に直行し魔剣〈フロストモーン/Frostmourne〉で玉座に座るテレナスを刺殺してしまいます。

親友が殺され、その犯人は闇に堕ちた弟子。
二人の友人を一気に失ったウーサーは火葬後のテレナスの骨壷を守る役割を自ら志願します。
しかしこの骨壷、魔法が施されており、アーキモンド召喚のために《ケルスザード/Kel’Thuzad》の復活が必要と見た〈タイコンドリアス/Tichondrius〉が欲しがってしまい、タイコンドリアスはアーサスに骨壷奪還の命を下します。
アーサスと部下のスカージは〈アンドホール/Andorhal〉に安置していた骨壷へと進軍し、ウーサーはそれを止めるべく立ち上がります。
そして長い戦いの末、アーサスの手によりウーサーは戦死してしまいます。
アーサスは骨壷から実父の骨を捨ててから持ち帰り、その骨壷はタイコンドリアスの目論見どおり、ケルスザードの遺骨が収められるようになります。

ウーサーの遺体はアライアンス側の方々に引き取られ、〈西プレーグランド/Western Plaguelands〉地方にお墓が建てられました。
WoW4.0.3までは、このお墓関連のクエストが双方の陣営に用意されていて、ホード側はお墓を汚してこいと言うなんとも後味の悪いクエストでした。

 
■最後に恒例のフレーバーテキスト

ウーサーの英語フレーバーテキストの直訳は「シルバーハンド騎士団のリーダー。【The Light and How to Swing It(光とその振り方)】を著書に持つベストセラー作家。」となっています。
変更点は著書の訳し方ですね。(日本語版だと「光よ導きたまえ・実践スイング練習法」ですね~)

ちなみにこの著書「The Light and How to Swing It」は実際にWoWでアイテムとして登場していました。
拡張前のごくごく初期、パラディンを遊んでいるプレイヤーのみに〈ダイアー・モール/Dire Maul〉インスタンスのボスが落とし、同インスタンスの図書館エリアのNPCに渡すと装備アイテムと引き換えられるようになっていました。