Rexxar

初めて前後編に分けられたのがこの回だった(苦笑)


 
■ 生い立ち ~ モク・ナサル

レクサーはドラノール生まれ。
父親〈レオロックス/Leoroxx〉は平和を愛する団体〈モク・ナサル/Mok’Nathal〉の長。
モク・ナサルが実際に何かは諸説あり、有力説は「オーガと別種族のハーフ」説と「似た思想の多種族団体」説。
レオロックスはハーフらしいのだが、レクサーも資料ではハーフ扱いされているので、やはりモク・ナサルの定義は曖昧としか言いようがない。

実際のクラスはハンター(狩人)と言うよりかは、父親同様にオーガの体格を活かした戦士寄りのビーストマスター(獣使い)。
最初の相棒は〈ハラサ/Haratha〉と言う名の黒い狼。

オーガやオークから「ハーフだから」と迫害を受け続けるも平和主義を貫くモク・ナサルがドラノールに留まる理由を見いだせなかったレクサー。
〈闇のポータル/The Dark Portal〉が開いた時、アゼロスにこそモク・ナサルの未来があると信じ、父親の反対を無視しホードに加わったレクサー。
一次大戦中にハラサと共に闇のポータルを抜けアゼロスに移住します。
しかし、二次大戦でホードが敗北したあたりで一回ドラノールに戻ります。
詳細は不明ですが、ホードに参戦した時に勘当された為、父親の元には戻らなかった様子。

 
■ 二度目のアゼロス ~ 相棒との別れ

その後ネルツゥルが再び闇のポータルを開きアゼロスを侵攻した時、レクサーはグロム(=ガロッシュの父グロマッシュ)と一緒にアゼロスに再度渡り、アゼロス側からホードの一員としてポータルの護衛をします。
グルダンやネルツゥルの裏切りとかも一因であるが、常時意味のない殺戮を好むオークに嫌気がさしたレクサー。
ドラノールが破壊され、アライアンスが再度闇のポータルを破壊した時…オークのウォーロックに《生命吸収/Drain Life》されそうになったレクサーの前に立ち、身代わりとしてハラサが死んでしまいます。
逆上したレクサーはそのウォーロックを殺し、グロムに惜しまれつつホードを抜ける決心をします。
ポータルが破壊されたのでドラノールに戻る事もできず、レクサーは一人アゼロスを彷徨う事になりました。

 
■ スロールとの出会い

長い放浪中に熊の《ミーシャ/Misha》(《獣の相棒/Animal Companion》で出てくるクマさん)が二代目の相棒となります。
カリムドールを彷徨っていたある日、レクサーは〈クイルボア/quillboar〉(イノシシ人間)に襲われているオークを助けます。
ただ、助けたオークの〈モグリン/Mogrin〉は致命傷を負っていて、スロール宛の重要な書物をオーグリマーまで届けて欲しいとレクサーに頼みます。
快諾したレクサーは手紙を届けた際、スロールにしばらく客として滞在して良いと言われますが、義理堅いレクサーは留まるだけでなく、オーグリマーやその周辺地域で色々な人の手助けをする事になります。
しばらくして、オーグリマーの近辺で近辺の雷蜥蜴たちが怒り狂う程に人間が材木所を建て、木々を伐採していました。
更に近くのホードの拠点も人間によって壊滅していて、《ヴォルジン/Vol’jin》率いるダークスピア族のトロールたちも人間の攻撃を受けていました。

 
■ ジェイナとの共闘、そしてホード第三の種族

そんな時、スロールが《ジェイナ・プラウドムーア/Jaina Proudmoore》から平和交渉の誘いを受けますが、怪しいと感じたレクサーは代わりに出席し、人間の奇襲に出くわします。
この罠がキナ臭いと感じたスロールはジェイナの元に封書を書き、さらにレクサーをジェイナの元へと派遣させます。
そんな事が起こっているとは寝耳に水のジェイナ、その人間軍が見たくなりレクサーと色々回る事に。
ナーガ族に壊滅された人間の陣営を発見し、ジェイナは彼女の父デイリンがオーク討伐の侵攻をしている事に気づきます。
レクサーは急ぐジェイナの後を追ってセラモアに行くも、すでにデイリンが滞在し捕獲を命じますが、レクサーはかろうじて逃げる事に成功します。

戻ったレクサーにヴォルジンはトーレン(牛人族)の長《ケーアン・ブラッドフーフ/Cairne Bloodhoof》の助けを乞えとの助言をしますが、ケーアンは息子《ベイン・ブラッドフーフ/Baine Bloodhoof》が誘拐されてて鬱状態。
レクサーは誘拐犯の手からベインを救出し、喜んだケーアンはトーレンがホードを助けると約束します。

レクサーは更に〈ダストワロウ湿地帯/Dustwallow Marsh〉にいる〈ストーンモール族のオーガ/Stonemaul Ogre Clan〉 の長〈コガール/Kor’gall>との決闘に勝利し、オーガたちも対デイリン軍の戦いに参戦する事に。
これを見たスロールはレクサーに〈ホードの勇者/Champion of the Horde〉なる称号を与えます。

そしてセラモア侵攻の時がやってきます。
ホードはデイリン軍を押し返す事に成功し、さらにデイリン本人を追い詰めます。
最終的にレクサーとデイリンが生死をかけた決闘をし、レクサーが勝利します。

 
■ その後

人間たちを退けたホード。
スロールはレクサーにオーグリマーに一緒に戻って欲しいと頼みますが、自分の居場所は野生の中だとレクサーは断ります。
しばらくは〈デソレス/Desolace〉や〈フェラーラス/Feralas〉地区を渡り歩きますが(この辺が無印WoWで、レクサーは当時の《オニクシア/Onyxia》討伐に行けるようになるクエストの一部に関与していたとの事→僕がWoW遊びだす前なので先輩から聞いた話しです)、
闇のポータルが三度目の開放を見たあたり(WoWでは丁度第一拡張The Burning Crusadeの準備パッチあたり)でドラノールに戻ります。
いつか父親とも和解したいなと思ってはいますが、レオロックスがかなりの石頭と言うか、30年ほど経った今でもホードに参戦した息子を許していないため、現実にはなっていません。
とりあえずは影ながら父が統率する村を危機から救うくらいしかできていませんが、いつかは和解できるといいですね。

ちなみにWoW第五拡張Warlords of Draenorで冒険者が目にする別の時間軸においては、ハラサが側に仕え、ミーシャとは出会わずじまいです。
そして、タイムスリップしたガロッシュが作った〈鉄のホード/Iron Horde〉の軍隊と戦う唯一無二(とされる)のモク・ナサルであります。

 
■ 最後に恒例のフレーバーテキスト

英語のフレーバーテキストを直訳すると「荒野の中で獣と一緒に居る時しか彼はゆったり出来ない。凄い秘密:ミーシャが一番のお気に入り。」となっています。
「凄い秘密」を「マル秘」に変換するあたりがローカリチームの愛を感じますねぇ。